養育費と学費について
お子様の養育費を決めるに当たって、例えば大学の入学金や授業料は
どのように考慮されるのでしょうか。
一般的に、養育費の額を考える上で、「養育費・婚姻費用の算定方式と算定表」
というものが利用されます。これは、広く裁判所で採用されている算定方式です。
お子様の数、年齢、夫婦双方の収入により、金額が決まります。
もっとも、この算定方式では、通常かかる費用のみ考慮されており、大学の入学金や
授業料などは考慮されていません。
他方で、公立高校に通う子がいる世帯の年間平均年収に対する、学校教育費平均額は
この算定方式においても考慮されています。
そこで、大学の入学金や授業料などから、上記学校教育費平均額を差し引いた部分について、
夫婦双方の収入割合に応じて按分する考え方が登場します。
その他にも、上記算定方式では考慮されていない費用がありますし、私立大学のため、費用が大きい時に
どう考えるかなど、様々な論点があります。
ご自身のケースでどう考えるべきか、遠慮無くご相談ください。