調停時の注意点-⑮「ルールオブスリー」の考え方
離婚調停や婚姻費用分担調停などを申し立てる際の
注意点をここでも解説いたします。
自説の正しさを読み手、聞き手に対して受け入れてもらうにはどうしたら
よいでしょうか。この点の考え方として、アメリカの「ルールオブスリー」という考え方が1つの参考となります。
例えば、論拠を10個並べて主張した場合、判断する側からすると、どのように映るでしょうか。
文章や説明が長い、とまず映る可能性があるほか、何がポイント、重要な点なのかもぼやけてしまうという可能性があります。
対して、固い論拠を3つ並べて説明、主張した場合、重要なものに絞っている事となり、読み手、聞き手の情報量としても適当であり、
しかも、固い論拠が1つでも2つでもなく、3つあれば、あるいは違う可能性があるのかもしれないが、そんな偶然は3つも重ならないのではないか、
従って、事実ではないか、と説得されるのではないか、という考え方が「ルールオブスリー」です。
どうしても、10個論拠があれば、10個全て言いたくなるところですが、
本当に必要なものは何なのか、何が優先順位が高いのかを、主張する側がまず頭で整理し、何から順番にして、何に力点を置いて
主張するのかを考えた上で主張、立証を行うというきっかけにもなるところです。
ただし、何でも3つ、という訳ではなく、根拠の弱いものを3つ並べても結局、説得力がないため、注意が必要ですし、
事案によっては3個に絞れないものもあるでしょう。
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